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【ゾンビ映画】『ナチス・オブ・ザ・デッド』レビュー

ゲッベルスに宣伝させとけ
『ナチス・オブ・ザ・デッド』

原題:Bunker of the Dead
監督:マシュー・オークス
出演:パトリック・ヤンス, アシエル・マルチネス・ポル
備考:俺なら『我が党葬』って副題を付けるね!


ナチス01
⒞2015 Praetoria Produtions

 B~Z級映画界の中でも特に出来不出来の別れる選民死相こと『ゾンビ映画』なる魔窟。

 そこに『ナチス』『POV』を掛け合わせるという非道行為から誕生した、映画業界に対するミュンヘン一揆のような作品がこの『ナチス・オブ・ザ・デッド』である。

 でも私は正直嫌いじゃないよ、コレ。




 あらすじ

 ドイツ南部の某所にて、主人公のマーカスは、米軍によって極秘に封鎖されていたナチスの秘密基地を発見。無邪気な好奇心に駆り出された彼は、手製のスーツに身を固め、友人であるトーマスのナビゲートを頼みに地下の施設へと潜り込む。


ナチス02
⒞2015 Praetoria Produtions

↑この映画はFPSを意識したPOV形式の作品である。またピネだあああああ!


 しかし、もはや廃墟かと思われていた秘密基地は、謎のゾンビと化したナチスの残党が徘徊する魔境へと姿を変えていたのであった。


ナチス03
⒞2015 Praetoria Produtions

↑本作のゾンビ軍団。
よく見ると敬礼しているのは、生え抜きのナチス・ゾンビ(中央付近)のみ。
劇中彼等に襲われて死んだ米軍などの中途採用ゾンビ(右側)は「えっ!? ちょっとどうしたんすか先輩!?」みたいなリアクションをしている。


 密かにゾンビの存在を監視していた米軍や、邪智暴虐なるナチス・ゾンビに追われつつ、迷宮の奥へと進んでいくマーカス。
 前代未聞の探索の最中、道に迷い、ナビゲーターまで壊れ、絶望的な状況下に陥った彼を待ち受ける悪夢とは―










ナチス04
⒞2015 Praetoria Produtions

↑やべえ。



 というわけでこのナチス・オブ・ザ・デッドなのだが、本作の基本的な内容は、


「オッス、俺、バカ! これからどこぞのダンジョンを勢いで探索するぜ! ワーオ怪異に襲われたぜ! ウェーイ! 死んだぜ!」


的なPOV映画そのものである。



 もっとも本作、POV映画の割には比較的テンポが良く、話もそこまで脇道に逸れずスムーズに進み、ナチス・ゾンビの出番も全編通して十分なほど多かった。

 ゆえに、一時期流行した、


「とりあえずカメラ抱えた主人公をホラースポットで延々誰かと喧嘩させるよ! 怪物? 一瞬映すよ! ほらコンマ数秒出たからノットギルティ!」


的な、底辺のPOV映画と本作を同じ括りで扱うべきではないが、やはり物語の新鮮味という点に関しては疑問が残る。



 また、それは『ナチス・ゾンビ』という設定にも同様の印象を抱いた。


 もはやナチスをネタにした作品などそう珍しくもなく、ナチス・ゾンビ映画ですら本作以外にも複数リリースされているという現状、多少トンデモ要素を付与したところで、他に“独自性”もしくは“プロットの凡庸さを越えるストーリーの面白さ”がなければ、今更特に何を感じるものでもないのだ。







 何故かタックル主体のファイトスタイルを取るヒトラーが、主人公とステゴロでのタイマンを繰り広げなければ。


ナチス05
⒞2015 Praetoria Produtions

↑衝撃のクライマックス。
カメラには納め切れぬ拳と拳の肉体言語がそこにはあった。




 この映画、特筆すべきは本筋ではなく、POV映画の癖に死ぬほど態度がユルい主人公と、間に挟まれるトボけたギャグの挟み撃ちにあるだろう。

 “下らないと言えば下らないが、凝っていると言えば凝っている”ネタのオンパレードと、何気にセンスの良い字幕によるアシスト、それがこの映画をただの凡作で終わらせなかった見所だ。



ナチス06
⒞2015 Praetoria Produtions

↑股間を蹴られて悶絶するゾンビ。
魂なくとも玉はある。


ナチス07
⒞2015 Praetoria Produtions

↑名言。


ナチス08
⒞2015 Praetoria Produtions

↑本筋とは関係ないが、さりげなくナチスのオカルト方面も回収。
きちんと元の素材を活かしたネタには好感が持てる。



ナチス09
⒞2015 Praetoria Produtions

↑やはり本筋とは関係ないが、とりあえず出てきたエイリアン。
なお彼は二回主人公を助けてくれる。良い奴。



 繰り返すが、基本的な内容はおおむね“普通”以外の何者でもないこの映画を楽しめるかどうかは、おそらく上記に代表されるネタの数々を楽しめるかどうかで決まるだろう。

 とはいえ、『ナチス・オブ・ザ・デッド』などという珍妙な邦題の付いたゾンビ映画をあえて借りるような輩に対して、そのような警告は不粋かもしれないが。


ナチス10
⒞2015 Praetoria Produtions

↑「そりゃまあ出るだろうね」みたいな主人公の一言が、視聴者とシンクロする瞬間である。


 あれやこれやと色々御託を並べてきたが、(本編開始から割と早い段階で)この映画の能天気な雰囲気に嵌まってしまった私は、結局ナチス・オブ・ザ・デッドを最後まで楽しんで観てしまった。

 幸い本作は本編が76分と短く、気軽に借りれて気楽に観れる長さの尺であるため、軽度のゴア描写とPOV映画のカメラワークが苦手でなければ手も出しやすい作品だ。


 少なくとも、「私、ミドガルドシュランゲみたいなネタ、嫌いじゃないから!」という方や、「俺も、驚異のタフネスを誇るゾンビ化ヒトラーが格闘で応戦するB級映画について語りたいぜ!」という方には一見の価値アリなナチス・ゾンビ映画であるということをここに記しておく。




 まあコアなB~Z級映画ファンにとっちゃ、多少出来が悪かろうが、ジャンルがゾンビ映画というだけで免罪腐になるからどのみち問題ないんだろうけどな!



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コメント

非公開コメント

自分にとってもなかなか面白い映画でした!ナチスものの良作ですね!

No title

こういったネタは少しでもずれるとお寒く感じちゃうから結構大事

No title

確かナチスのゾンビが空飛ぶサメに乗って襲ってくる映画ってのもあったよな、タイトル忘れたが

No title

ナチスとPOVといえば武器人間が面白かったな
予告編とか

No title

観て思ったんですけど、これ武器人間とロケ地同じですかね?すごい既視感があった
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