【サメ映画】『シャークトパスVSプテラクーダ』レビュー

 製作は当然ロジャー・コーマン
『シャークトパスVSプテラクーダ』

原題:SHARKTOPUS VS PTERACUDA
監督:ケヴィン・オニール
出演:ロバート・キャラダイン, ケイティ・サボイ, リブ・ヒリス
備考:監督は『ディノシャーク』や『ディノクロコ』の人


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⒞2014 Emerald city pictured, LLC

 劇中に登場するサメダコの造詣が、本編より高い人気を誇ることで有名なシャークトパスシリーズ。
 一連の作品の評価自体は賛否両論だが、続編が二本も出た時点で、一応近年のサメ映画を代表する立派な作品だ。

 とはいえあくまでサメ映画はサメ映画、「知名度に釣られて鑑賞したが、一作目の出来が思ったより酷かったので、そのまま二作目以降はスルーした」という方も多いかもしれない。

 勿論「いや、逆に自分は二作目以降が合わなかった」という方もいるだろうが、今回はシャークトパスシリーズの中でも特に「普通の作品に近い」と評判の本作・『シャークトパスVSプテラクーダ』をレビューしていこう。



 余談だが、シャークトパスの一作目の監督はデクラン・オブライエン、二作目以降の監督はケヴィン・オニールである。




 あらすじ

 数年前、突如出現した殺戮モンスター≪シャークトパス≫が去り、今日もサンタモニカ・ビーチは、ビキニ姿の美女たちで賑わっていた。

 そんなある日、青い空から突然“謎のモンスター”が舞い降りてきた!
 顔は魚、翼竜の胴体を持ち、目にも止まらぬハイスピードで、人々を襲い始めビーチは大パニックに。

 実は、この最狂モンスターの正体は、米軍が究極の遺伝子工学を駆使して産み出した、軍事用合体生物兵器≪プテラクーダ≫であった。
 本来、軍に制御されていたはずのプテラクーダであったが、突然制御を失い人間界に牙を向け暴走を始めたのだ。

 一方、死滅したと思われていたシャークトパスは、海洋学者のロレーナに偶然、卵が発見され、秘密裏に飼育されていたが、その存在が明るみになってしまう。
 ついに、国防総省は、プテラクーダの刺客としてシャークトパスに白羽の矢を立てる。

 想像を絶する史上最狂のモンスター決戦の火蓋がきって落とされた!
(公式HPより引用)




 というわけでシャークトパスシリーズの二作目、『シャークトパスVSプテラクーダ』だが、前作と同様に“CGの出来は安定して良い”

 サメとタコの合体生物・シャークトパスは前作に引き続き、“長い触手や鋭い鉤爪を活かしたキル・モーション”を劇中で披露してくれる。
 そして、“無数の触手が一本毎に丁寧に動く”、シャークトパスの品質は、そのまま見た通り素直に良い。
 細かいことは一旦置いておいて、サメの捕食シーンの演出という面については、数多のサメ映画の中でも頭一つ抜けた作品である。



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⒞2014 Emerald city pictured, LLC

↑本作の冒頭に登場する、合体生物・『シャークトパス』の幼体。



 また、本作に登場する強敵・プテラクーダのCGも、これが意外と丁寧に作られている。
 技巧派のシャークトパスと比べると、正統派のモンスターであるプテラクーダのキル・モーションは少し“単純”ではあるが、そこはシチュエーションやカメラワークのバリエーションでカバーしているので、決して“単調”ではなかった。



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⒞2014 Emerald city pictured, LLC

↑プテラノドンとバラクーダを掛け合わせて誕生した合体生物・『プテラクーダ』
ちなみに劇中バラクーダであることを活かした要素は薄い。




 そのような違った魅力を持つ二匹が激突する中盤の“シャークトパスVSプテラクーダ”の対決シーンは、“最早サメ映画には見えない”見事な迫力を誇る内容だ。
 あの疾走感、この充実感は到底言葉で伝えられるものではないので、特に“御託は良いから巨大生物が戦う怪獣映画が好きな方”には、ぜひとも本作を観て欲しい。

 ただし、二匹の対決シーンは全編通しておよそ三回と、質は良いものの数が少ないので、そこは気を付けて頂きたい。



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⒞2014 Emerald city pictured, LLC

↑画像では分からないが、実際の映像は非常にグングン動いて爽快だ。



 一方、脚本の面については些か平凡で、突出して良かった部分はない。

 とはいえ、序盤の内は“そこを一癖も二癖もある登場人物の寸劇でフォローしていたこと”や、“内容が薄くとも展開のテンポが良かったこと”、そして何より“怪獣さえ派手に暴れてくれれば脚本が薄かろうが構わない内容であったこと”から、そこまで不満は感じなかった。

 しかし、“個性豊かな脇役が粗方怪物に食い殺された後の終盤”では、欠点を補う要素の大半を失って一気にテンポが失速する。
 また、序盤から中盤に掛けて最高に張り切っていた“シャークトパス”“プテラクーダ”の活躍も、殺す相手を失った終盤では微妙な具合に落ち着くので、その辺は若干“竜頭蛇尾”気味な印象ではある。



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⒞2014 Emerald city pictured, LLC

↑死ぬ。



 だがこのシャークトパスVSプテラクーダ、総評としては“十分良い部類のサメ映画”としてオススメしておきたい。

 何せ本作、シャークトパスも、プテラクーダも、“パッケージ通り本編に出て何回も活躍する”のである。
 その時点で既に凡百のサメ映画とは違う。
 そして、“捕食シーン及び対決シーンの出来が優れている”
 それならもう満足である。大体題材の時点でトンデモ路線のサメ映画ですもの。



 というわけでオススメです!
 適当に肩の力を抜いて観るには最適な一本だと思うよ?




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コメント

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No title

鮫蛸シリーズ三作の中では一番好き
ラストのあーっな感じも余韻感じて良かったし
ハンサムもフラグに忠実なイケメン彼氏で好感度高かった…キャラは薄味だったけど

No title

登場人物にやたらクズい奴が多かった印象しかないw

不愉快な登場人物が期待通り殺されると観客は「やったぜ。」って喜ぶ。
ルサンチマンスプロイテーションとでも呼ぶべきジャンル。
ファイナルデスティネーションから蛾人間モスマンまで普遍的に需要がある。
顰蹙キャラ1人のゴア描写は、ボイン何個分の価値があるだろうか。