【サメ映画】『ブルーサヴェージ セカンドインパクト』レビュー

『ブルーサヴェージ セカンドインパクト』

原題:SPRING BREAK SHARK ATTACK/DANGEROUS WATER:SHARK ATTACK
監督: ポール・シャビロ
出演: シャノン・ルシオ, ライリー・スミス, ジャスティン・バルドーニ, ビアンカ・リシャンスキー, ジュヌヴィエーヴ・ハワード
備考:別題で『ブルーサヴェージ 殺人ザメ異常発生』


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⒞2005 FRANK & BOB FILMS IN ALL RIGHTS RESERVED. LICENCED BY GRANADA INTERNATIONAL MEDIA LTD.

 サメ映画・『ブルーサヴェージ セカンドインパクト』は、サメ映画・『ブルーサヴェージ』とは一切関係のない作品である。

 大体ブルーサヴェージがドイツの作品であるのに対して、ブルーサヴェージ_セカンドインパクトはアメリカの作品である。

 そしてパッケージでは巨大なサメが口を開いているが、本作に登場するのは通常のイタチザメである。




 というより元から割とマイナーな『ブルーサヴェージ』に似せた邦題を付けてそこまで宣伝効果が出るものなのか。
※一応『ブルーサヴェージ』の方は比較的評価の高い良作であることも補足しておく。



 もうこの辺りで既に察しが付いているかもしれないが、本作の発売・販売はアルバトロスである。




 あらすじ

 フロリダのシーガルビーチ。
 以前は人気がなかったが、人口珊瑚を利用し観光地として活気を取り戻していた。

 そこに友達と訪れたダニエルはそこで海洋研究をしている兄に会う。
 兄は「人口珊瑚の影響でサメが異常発生している。海は危険だ!」という。
 しかしせっかくの春休み、彼女は友人と楽しんでいた。

 漁船のレンタル店を営む青年シェーンに出会い、彼に船を借り沖まで行くが、そこでサメの大群に襲われる!
 何者かが同じ船で餌を撒いて、船にそれが残っていたのだ!
 
 船底を破損しながらもビーチに戻り、危険を知らせようとするが時既に遅し!
 腹をすかせたサメの大群がビーチの人たちを襲いだした。

 人々を助けるため、ダニエルとシェーンは決死の覚悟でサメ達に闘いを挑む!(パッケージ裏より引用)








 このブルーサヴェージ_セカンドインパクトだが、驚く程にサメの印象が薄い作品である。

 何せ本編が始まってから、本筋及び主要人物とサメが絡むまで、大体40分から50分の時間が掛かっているのだ。

 それでは序盤~中盤では何が行われているのかと言うと、親に隠れて春季休暇にビーチを訪れたヒロイン・ダニエルと、地元の素朴な青年・シェーンの淡いラブ・ロマンスを描いた、恒例の“青春パート”である。

 なお、サメは冒頭とか話の合間に一瞬だけ登場する。
 勿論、前述の通り終盤まで本筋とは関わらない。
 あらすじの文章を借りてその詳細を説明すると、「彼に船を借り沖まで行くが、そこでサメの大群に襲われる!」の下りは、本編が半分以上も過ぎた後から始まる展開だ。



 それならもうサメは要らなかったんじゃないか。



 一応終盤にはサメの大群が満を持して登場すると観光客達に襲い掛かるが、別に捕食シーンが凝っているわけでもない。
 “役者が半ば一人芝居気味に海中へと飛び込むと、続いて血糊が流れる”程度のもので、本作の悪役であるジョックが食われるシーンを除けば、概ね地味な演出が続く。

 “海上に蠢く無数の背鰭の絵面”は圧巻だが、肝心の活躍が結局薄味では期待外れ……というより肩透かしに感じる。
※ただし、「サメを殺さないで普通に浜辺から追い払う」ことに努める主人公達の作戦は地味だが新鮮で気に入っている。



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⒞2005 FRANK & BOB FILMS IN ALL RIGHTS RESERVED. LICENCED BY GRANADA INTERNATIONAL MEDIA LTD.



 それでは青春パートの出来はどうかと言えば、これもまた難しい。

 内容自体は堅実な王道に則っているので、特に悪かったとは思わないが、一方で特に変わった点や見所にも乏しいので、別段良かったとも思わない。
 通常のパニック映画が20分30分の尺で用意する導入部を、そのまま40分50分に引き延ばしているかのような低密度の筋書である。

 浜辺で騒ぐ学生達の雰囲気は割と出ていたが、そこは最後にもう一押し、尺を縮めてサメの出番を増やすか、あるいは内容を更に掘り下げるか、何でも構わないが何か工夫が欲しかったと感じた。



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⒞2005 FRANK & BOB FILMS IN ALL RIGHTS RESERVED. LICENCED BY GRANADA INTERNATIONAL MEDIA LTD.



 というわけでこのブルーサヴェージ_セカンドインパクトだが、嫌味な言葉で言えば“凡庸な作品”、言い換えれば“長所は少ない代わり、短所も抑えて無難に纏めた作品”と言う印象を抱いた。



 見方次第では下手なZ級映画より見所に乏しいかもしれない佳作と言うのが私の評だが、少なくとも“作品として成立している作品”でもあるので、突飛な設定のサメ映画に対して些か飽きている方には、一応本作の名を挙げておきたい。

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コメント

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ダニエルがヒロインの名前なのかどうか、買って確かめるしかないな

No title

カタカナでは男性名と区別が付きませんが普通の女性名ですよ

No title

”Danielle”で画像検索してみ、ほぼ女性しか出てこないから

ブルーサヴェージを見ます