【ゾンビ映画】『ビッグフットVSゾンビ』レビュー

 どちらが勝っても、人類に興味はない―
『ビッグフットVSゾンビ』

原題:BIGFOOT VS ZOMBIES
監督:マーク・ポロニア
出演:ジェームズ・カロラス, トッド・カーペンター, ボブ・デニス, スティーブ・ディーアスパーラー, ダニエル・ドナヒュー
備考:監督はジュラシック・ビーストの人


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 近年彗星のごとく降り立ちそのまま大気圏内で燃え尽きたかと思われていたZ級映画監督、マーク・ポロニア。
 巷では『カルトムービーの超新星』『奇跡の映像』『ポロニアワールド』などの異名(悪口)で高い評価を受けている彼の最新作が、先日日本に上陸した。



 Z級映画評論家である中野ダンキチ氏の推薦文と共に、全国各地に颯爽と現れた、マーク・ポロニア戦慄の新作・『ビッグフットVSゾンビ』



 その常軌を逸した内容を、果たして国内のZ級映画ファンは、どのように受け止めるのであろうか。

 世間的な評価はまだ分からないが、私はここで、当ブログで、本作に対する個人的な評価として、皆様に率直な感想を伝えたい。









ポロニアァァァーッッッ!!!



ポロニアァァァァァーッッッッッ!!!!!




 あらすじ

 狂人的な科学者の理解しがたい研究がすべての始まりだった…。

 のどかな田舎町。住民たちは、何不自由なく快適な生活をおくっていたが、マッドサイエンティストが作り上げた有毒な化学物質が静かに漏れ出し、平和な町は恐怖のどん底へ!

 住民たちはその化学物質に反応し、次から次へとゾンビへ変貌していく!

 ゾンビがゾンビを生みだし、町は壊滅的に。この絶対絶命な事態に、あの伝説のUMA(未確認生物)がなぜか立ち向かう!
 ハチャメチャ最恐バトルの結末は…!



 こんな戦い、見たことない!
 ゾンビとビッグフットのありえない対決が人類の未来を左右する!
 ノンストップアクションホラーの傑作登場!




 カルトムービーの超新星、マーク・ポロニア!
 Z級映画の金字塔「ジュラシック・ビースト」の次はこれだ!(Amazonの商品ページより引用)








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↑本作に登場するビッグフット。
昭和のアニメのオチのように丸で囲まれている演出の意図は不明だ。








 結論から言おう!







 この映画は結構酷かったな!







 以下、本作を観ていて特に目に付いた点を少し挙げてみよう。



・本筋自体は単純明快なはずが、劇中での状況説明が足らず、また編集が拙いため、「画面で何が起こっているのか一見では把握の難しい」物語(特に序盤では、先程まで画面で展開されていた場面Aと、まったく関係のない場面Bが、突然話を飛ばして繋げられているような編集と説明不足)


・ゾンビのメイクが適当に白粉を塗っただけのように単純かつ素朴な代物


・一部のゾンビはメイクではなくラバーマスクで顔を覆っているが、「ラバーマスクの都合、生地が目や首の部分で弛んで」おり、そこを一切隠す気もないという大胆な仮装


・ゾンビに食われた人間の臓物を、特殊な技術などに頼らず「とりあえず只の赤い色の布をゾンビの手に握らせることで表現」するという、低予算にして全年齢対象の捕食シーン


・適度に相手の「腕を掴んだり」「抱いたり」「軽く触れ合ったり」「優しく押し倒したり」する程度の、緊張感はないが役者の安全性だけは確保された戦闘シーン


・主としてゾンビを中心に話が回されていくため、終盤まで存在意義の薄いビッグフット






・中盤にビッグフットが突然現れたかと思えば、速攻で人類との友情を育み、共に戦う決意を固め、そして僅か数分後にゾンビに負けて人類を捨て一人全力森に逃げ帰っていくという意味不明な展開(一応数時間後に戻ってくる)







 これで全部じゃないからな!



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↑本作に登場するゾンビ。
死因はこの映画に出演したことによるストレスと見て間違いないだろう。




 しかし本作、“何か観ていて腹が立ってくるような酷さ”というより、呆れるやら笑えてくるやら、“嫌悪感を超越した途方のない脱力感を先に覚える類の酷さ”を備えた作品でもある。

 というのもこの映画には全編通して“徹底的な出来の悪さ”が見られる一方で、一応は単純娯楽作品として純粋に制作されているためか、“視聴者が感情的になるほど不愉快な寒さや痛さ”が少ないように思われるためである。

 そのため、忍耐力と集中力に自信を持っている方ならば、仏の心でもって臨めば、決して本作を楽しめないことはないはずだ。



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↑本作に登場するゾンビ。
独特の姿勢制御で佇む彼はスタンド攻撃を受けていると見て間違いないだろう。




 というわけで君も『ビッグフットVSゾンビ』を観て、今日から徳を積んでいこう!



 まあ、語る内容の有無で言えば乏しい方の作品ではあったが、私は別に嫌いではない。



※2016/09/18の現時点では、本作にAmazonのリンクは対応していないとのことであったため、今回記事の最後に商品ページを貼り付けておりません。

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コメント

非公開コメント

ジバニャンのバリエーションに
ポロニャンを加えよう
眼鏡と口髭だけ駄コラしてもいい

パッケージイラストは最高にカッコいいと思うの(´・ω・`)

Twitterちょびちょび拝見してます
いやまた凄まじいですねえ・・・・

下手したらキノコとタメはれる逸材にも見えるわ

マーク・ポロニアはエドウッドと並ぶ逸材だと個人的には思う。(小並感)