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【スラッシャー映画】『13日の金曜日 序章』レビュー

 つまり12日の木曜日くらいのことだろう
『13日の金曜日 序章』

原題:Just Before Dawn
監督:ジェフ・リーバーマン
出演:ジョージ・ケネディ, マイク・ケリン, グレッグ・ヘンリー, デボラ・ベンソン, クリス・レモン
備考:脇役とはいえジョージ・ケネディが出演している


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⒞2014 FORWARD Ltd.

 未だ国内外どころか世界中で名を轟かせるスラッシャー映画の金字塔・『13日の金曜日』

 とは当然ながら一切関係ないが、初代13日の金曜日と同じ1980年に公開されたスラッシャー映画であるというだけで、初代13日の金曜日と本気で紛らわしい邦題を付けられた作品がこの『13日の金曜日 序章』である。



 しかし本作、初代13日の金曜日から始まったスラッシャー映画の流行に、便乗して生まれた作品の内の一本ではあるものの、当時粗製乱造された凡百の映画的存在(≒映画)とは一線を画す、奇妙な魅力を持つ作品でもある。



 というわけで今回は、一度観ればもう忘れられない殺人鬼との決着シーンのインパクトが、一部の好事家には絶大な人気を誇る本作、13日の金曜日/序章についてレビューしていこう。



 ちなみに監督はスクワームの人である。




 あらすじ

 山小屋で男性器の部分を鋭利な刃物で抉って殺す惨殺事件が発生。
 森林警備員ロイは、5人の若者たちに山に入らないように警告する。
 しかし彼等は制止を振り切り山奥でキャンプする。

 ある者は写真撮影、ある者は湖を裸で泳ぎ、そして恋人同士は二人っきりの時間を楽しむ。

 しかし、気づかない内に、仲間が一人、また一人と消えて行き・・・(パッケージ裏のSTORYより引用)








 本作序盤の展開はおおむね13日の金曜日の純然たる模倣である。



 “若い男女5人がキャンプに出かけた先の山奥で、突然出てきた殺人鬼に一人また一人と殺されていく―”というのが本作の、スラッシャー映画の定番に則った、典型的かつ模範的な筋書だ。

 もっとも、本作は少々序盤のテンポが遅く、昨今のスラッシャー映画なら15~25分ほどで済ませてしまうような導入を、30~45分ほど掛けて描写しているような部分はあるが、それでも冒頭の殺人シーンは非常に気味が悪く、少し間が延びているものの、肝心の内容自体は決して酷いとまで言うほどのものではない。



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⒞2014 FORWARD Ltd.

↑スラッシャー映画特有の『事前に色々警告してくれる人』も完備。
なお当然ながら無視される。




 また、基本的に脚本面では取って付けたような内容の作品が多い傾向にあるスラッシャー映画というジャンルの中において、本作は比較的話が練られており、“前半で張られた伏線が、強引だが一応後半で活かされている”という点や、“殺人鬼の正体にも、強引だが一応納得の行く説明が成されている”という点では、本作は“きちんと作られている”部類に入るスラッシャー映画である(とはいえ、殺人シーンの出来以外の要素は、作る側も見る側も大抵「出来が悪かろうが特に問題ではない」と捉えられている節のあるスラッシャー映画を語る上で、そこは重要視するべき点ではないかもしれないが)。



 そして肝心要の殺人シーンだが、これが意外にも悪くない。



 昨今のスラッシャー映画のような、分かりやすく凝っていて派手な演出を見せてくれるわけではないが、観ている側が「えっ? うわっ普通に来てる!」と思うほど、“殺人鬼が何食わぬ顔で自然に画面に映り込み、淡々と登場人物に襲いかかってくる”本作の殺人シーンは素朴ながら逆に新鮮であり、絶妙に不気味な雰囲気を醸し出している。

 他にも、“木の上に逃げたヒロインを捕らえるべく黙々と殺人鬼が鉈を振るい、ヒロインが泣き叫ぶ傍ら楽しそうに笛を吹くシーン”や、“主人公一同が殺人鬼を撃退した後の妙に不穏な静寂”など、純粋に恐ろしいシーンも多い。

 視覚的な見所は少ないものの、心底気味が悪く、視聴者も登場人物も常に心が落ち着けないような作風で心理的な恐怖を煽り立ててくる本作は、凄惨なスプラッター演出とジェットコースターのようなテンポを武器にする本家『13日の金曜日』と、名前や序盤の展開こそ似ていれど実際には対極に位置する二作なのかもしれない。



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⒞2014 FORWARD Ltd.

↑本作の殺人鬼こと通称・『悪魔』
パメラやジェイソンに比べれば流石にスターとしての華やかさや輝きに欠けるか。




 スラッシャー映画黎明期の作品であるため、娯楽として洗練された昨今の作品と比べると不足を感じるところがあるかもしれないが、それでも総合的な出来としては案外悪くないと思わせてくれる一本だ。

 もちろん過度な期待をして観る作品ではないだろうが、逆に侮ってかかれば意外な良さや見所の多さに驚かされる作品でもあるだろう。



 まあ例の結末はインパクト抜群というか、号泣する男性に色々感情移入してしまうのでそこだけでも一見の価値はありますね! 少し古めのホラー映画が好きな方にはオススメ!



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コメント

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No title

テンプレだけど良くできた内容っぽい?
ふむぅ、ツタヤで見かけたら視聴を検討してみようかしら
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