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【サメ映画】『インパクト』レビュー

 ダダッダーッシュ!
『インパクト』

原題:Space Sharks/Raging Sharks
監督:ダニー・ラーナー
出演:コリン・ネメック, ヴェネッサ・エンジェル, コービン・バーンセン, エリーゼ・ミューラー, トッド・ジェンセン
備考:コリン・ネメックは『ビーチ・シャーク』や『ロボクロコ』にも出演しているベテラン


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⒞2004 Sharky Producctions, A.V.V.

 今でも通じるのか知らないが、一昔前までは「潜水艦映画に外れなし」という言葉がよく使われていた。
 『U・ボート』『クリムゾン・タイド』などの傑作を多く含む、高い水準で出来の安定したジャンルであったことが、その言葉の所以だ。

 ではその潜水艦映画に対して、サメ映画という致命的不確定要素を加えれば、一体どうなるのだろう。
 一説には外れなしという潜水艦映画に対して、外れ云々以前に存在自体が罰当たりなサメ映画、両者が組み合わさったとき、その内容は一体どうなってしまうのであろうか。



 結論から言うとどうにもならなかった。



 マイナスにプラスを掛けたところで、所詮生まれるのは負の数なのだ。
 というわけで『インパクト』である。




 あらすじ

 不可思議な事件が多発するバミューダ・トライアングルに、突如何か光る物体が墜落した。

 それを確認した海軍は最新鋭潜水艦による調査を開始。担当したマイクは海底にサメを発見。日々増加し続けるサメは、人間をも餌食にし始めた。
 しかも、サメの鋭いキバによって酸素吸入装置が破壊され、マイクと乗組員は酸素の減少によってパニックに陥る。

 一方、取り残された海底では生命体の異常繁殖がさらに加速する。サメが異常繁殖をした理由は? バミューダに墜落した物体との関係は……?

 未だ解明されない数々のバミューダ・トライアングルでの謎がついに解明される……。(パッケージ裏のSTORYより引用)








 とりあえず、この映画の突出した見所から述べていこう。





 最初に少しだけ、宇宙船が出る。



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⒞2004 Sharky Producctions, A.V.V.





 宇宙人も出る。



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⒞2004 Sharky Producctions, A.V.V.





 そして最後に少しだけ、宇宙船と宇宙人が出る。



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⒞2004 Sharky Producctions, A.V.V.







 以上、他の点は別に変わり映えのない、いつものサメ映画である。











 舐めているのか。





 一応本作のサメは、“地球に不時着したエイリアンが海に垂れ流した地球外物質のため獰猛になり、必要以上に人を襲うようになった”という設定を持っている。

 だがその設定は別に掘り下げられることもなく、単純にサメに人を襲わせるための舞台装置という程度の役割に過ぎない。
 エイリアンも最初と最後の二回しか出ず、特に本編に関わることもなければ、人を襲うようなこともない。



 彼等が劇中行うことと言えばせいぜい、序盤不慮の事故のため勝手に空から落ちてきて、終盤船を修理して勝手に空へと帰っていくだけだ。



 つまり、この映画では『エイリアン』『突然変異』とか『製薬会社が不法投棄した新物質』に置き換えても、話の上では一向に構わないのである。



 また、本作に登場するサメも、NU IMAGE制作のサメ映画の例に従ってその大半が資料映像であり、それも同社の他作品で既出のフィルムを使い回している。つまりエコジョーズというわけだ。





 ちょっと志が低くないか。



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⒞2004 Sharky Producctions, A.V.V.

↑本作におけるサメ。
この資料映像は『シャークアタック』『シャーク・イン・ベニス』にも流用されている。
サメ映画ファンの目を欺けると思うな。



 ただし、エイリアンとサメをあえて見なかったことにすれば、本作の総合的な出来はクソ映画と言うほど酷いものではない。

 初代『エイリアン』を彷彿とさせる登場人物が、『アビス』を彷彿とさせる展開をテンポ良く進め、加えて火炎と爆風だけはこれまた恒例のごとく派手に吹き荒れるため、他に何本もサメ映画を観ている人間からすれば悔しいことに、



「えーんえーん! この映画酷いよう! でもより悲惨なサメ映画を知っているせいで相対的に観れる部類に入っちゃうよう! えーんえーん!」



という、作り手と受け手の双方が真に救えない状態に陥ってしまっているのだ。



 まあ土台の部分が名作映画のデッドコピーなんだから、上に立つ梁や柱の出来が酷かろうが最低限鑑賞に耐えるのは当然とも言えるが、とにかく観れないというほどの作品でもないことはここで述べておく。





 せめて、エイリアンの出番を増やすかあるいは消していれば、そしてサメに対してもう少し力が入っていれば、良作ないしB級映画としての傑作に化けた資質は秘めているようにも見える作品なだけに、何か惜しい気がしないわけでもないが、これは少々好意的な解釈が過ぎるか。



 まあ、鑑賞が苦痛になるほどの駄作ではなく、見方を変えれば意外に楽しめるかもしれないサメ映画ではあるため、「俺、エイリアンが出てくるサメ映画を知ってるんだぜ!」とのB級映画談議に友人と花を咲かせたい場合には、本作を一度観ておくのも悪くないだろう。



 少なくとも、“インパクト”だけは保証する。



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コメント

非公開コメント

No title

嫌なインパクトだな・・・

No title

コリンメネックもう覚えちゃったよ。

資料映像見分けられるサメ映画ファン。
怖い

禁断の海域(サメ映画)からは逃れられないのか…。

No title

ジャケットはサメ要素ゼロの潜水艦映画。

No title

メカシャークは潜水艦だからあたり

所々に言いたかっただけだろって突っ込みたくなるフレーズが...

いつも楽しみにしてます。

No title

相対性理論……

>マイナスにプラスを掛けたところで、所詮生まれるのは負の数なのだ。
この理論だとマイナスとマイナスを掛けたらプラスになってしまうことに……

No title

鮫映画はやはり闇なんですね
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