【ホラー映画】『ナイトメア・ビーストと迷宮のダンジョン』レビュー

『ナイトメア・ビーストと迷宮のダンジョン』

原題:THE DARK SLEEP
監督: ブレット・パイパー
出演: アシュレイ・ギャロウェイ, テイラー・ニコル・アダムス, スティーブ・ディアスパラ, ケン・ヴァン・サント, ボブ・デニス
備考:本作のベースはH・P・ラヴクラフトの『魔女の家の夢/魔女屋敷で見た夢』である


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⒞2012 Tomcat films LLC.

 過去に『ビッグ・クラブ・パニック』の監督を務めた男、ブレット・パイパー。
 『ジュラシック・ビースト』『フランケンジョーズ』で一部界隈に衝撃を与えた“超新星”、マーク・ポロニア。

 これまで慄然たる作品を何本も生み出してきた二人のアウトサイダーが、あの『トムキャットフィルムズ』という狂気の山脈の下で、恐るべき漆黒の触手を密かに絡み合わせていた。
 そして低予算映画界という最も忌まわしき様相を帯びた深淵を根城に、面妖な環状列石の只中から密かに顕現していたのが本作・『ナイトメア・ビーストと迷宮のダンジョン』であるのだ。



 と言うと少し前口上が冒涜的に聞こえるが、彼等が作り上げてきた暗澹たる悪夢的過去作と比べると、今作の出来は意外に良かったと言えるだろう。少なくとも、我々<旧視聴者>が筆舌に尽くし難い嫌悪の念を抱いた、あの悍ましき作品群とは格段に品質が異なる。

 というわけで今回は、このナイトメア・ビーストと迷宮のダンジョンの魅力を、その冷たい窮極の深奥から掻き出していくかのように愚かしき姿勢でレビューしていく。



 ちなみに、『魔女の家の夢』は創元推理文庫のラヴクラフト全集5に収録されているよ。

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【サメ映画】『ブルーサヴェージ セカンドインパクト』レビュー

『ブルーサヴェージ セカンドインパクト』

原題:SPRING BREAK SHARK ATTACK/DANGEROUS WATER:SHARK ATTACK
監督: ポール・シャビロ
出演: シャノン・ルシオ, ライリー・スミス, ジャスティン・バルドーニ, ビアンカ・リシャンスキー, ジュヌヴィエーヴ・ハワード
備考:別題で『ブルーサヴェージ 殺人ザメ異常発生』


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⒞2005 FRANK & BOB FILMS IN ALL RIGHTS RESERVED. LICENCED BY GRANADA INTERNATIONAL MEDIA LTD.

 サメ映画・『ブルーサヴェージ セカンドインパクト』は、サメ映画・『ブルーサヴェージ』とは一切関係のない作品である。

 大体ブルーサヴェージがドイツの作品であるのに対して、ブルーサヴェージ_セカンドインパクトはアメリカの作品である。

 そしてパッケージでは巨大なサメが口を開いているが、本作に登場するのは通常のイタチザメである。




 というより元から割とマイナーな『ブルーサヴェージ』に似せた邦題を付けてそこまで宣伝効果が出るものなのか。
※一応『ブルーサヴェージ』の方は比較的評価の高い良作であることも補足しておく。



 もうこの辺りで既に察しが付いているかもしれないが、本作の発売・販売はアルバトロスである。

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【ディザスター映画】『アルマゲドン2008』レビュー

『アルマゲドン2008』

原題:Comet Impact/Future Shock: Comet
監督: キース・ボーク
出演: クリスチャン・ソリメノ, ジェームズ・ウィルビー, ジェームズ・コスモ, チョー・ワ・ヴオン, ドン・ワリントン
備考:イギリス製作のTV映画/アルバトロス


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⒞Produced under the Copyright Licence of Seven One International GmbH

 原題の通り、マイケル・ベイ監督の『アルマゲドン』とは一切関係のない作品が、本作こと『アルマゲドン2008』である。
 ちなみに公開は2007年12月1日である。
 ※ただし、劇中でパッケージの隕石が落下する日時が2008年8月8日であるので、一応セーフ……かもしれない。

 しかし本作、数多のディザスター映画の中でも、内容自体は極めて異色の作品である。
 決して大作映画の展開を安直に模倣した、志の低い作品の類ではない。

 そこを踏まえて、今回はこのアルマゲドン2008をレビューしていこう。



 なお、今回のレビューにはオチの部分のネタバレを含む。
 とはいえ、“本作のパッケージの裏の概要でもオチが半分ネタバレされている”ので、別に今更私が気を遣う必要はないかもしれないが、一応先に断っておく。

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