【ホラー映画】『アマゾン・クルーズ』レビュー

『アマゾン・クルーズ』

原題:DARK AMAZON
監督:ダルシアナ・モレノ・イゼル
出演:ミナ・オリヴェラ, ドン・ジェネス, ミシェル・テイラー, エミリオ・ダンタス, マーク・アラン
備考:原題を縮めて駄マゾンと呼ぶと良い


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⒞2014 DARCYANA MORENO IZEL

 このアマゾン・クルーズだが、いかにもパッケージで本作の目玉のように牙を剥いている動物の数々は、中央真下の『人類』を除いて全員、数秒だか十数秒しか本編に出ない。



 もう少し詳しく述べるならば、パッケージの動物は基本的に、“場面転換の繋ぎとして挿入される資料映像に一瞬登場する”か、“本筋と一切関係のない場面で雰囲気作りのための小道具として一瞬登場する”かといった、それだけの役割しか劇中で持たされていないのだ。

 もっとも本作は“アマゾンの奥地に潜む精霊・アンヤンガが、ジャングルを訪れた人々を襲う”というホラー映画であり、つまり本作は最初から動物を軸に据えたアニマル・パニック映画ではない。
 そのため前述の問題の責任は制作会社ではなく、内容を無視して動物をクローズアップしたパッケージを採用した日本の映画会社(注:アルバトロス)にあるだろう。



 もっとも、そのアマゾンの奥地に潜む精霊・アンヤンガは、ラストで数秒しか画面に映らない。



 というわけで『アマゾン・クルーズ』である。

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【サメ映画】『ディノシャーク』レビュー

『ディノシャーク』

原題:DINO SHARK
監督:ケヴィン・オニール
出演:エリック・バルフォー, イア・ハスパーガー, アーロン・ディアズ, ハンベルト・ブスト, リチャード・ミラー
備考:安定のコーマン作品である


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⒞2009 Rodeo Productions

 サメ映画史において、これまで数多のサメが問答無用で爆殺されてきた。

 火薬、電流、水流、圧縮空気などと手段は様々だが、古今東西、“大抵のサメ映画はサメを爆発四散させている”という歴史的事実は既に誰もが知っている一般教養の領域に差し掛かっており、サメ映画界では「夏の夜などは花火よりサメの方がよく打ち上がる」とも囁かれているほどだ[要出典]

 だが本作のサメ・『ディノシャーク』は一味違う。


 彼の持つ鋼のように厚い肌は、軟骨魚類にあるまじき鉄壁の装甲であり、劇中でも機銃掃射や手榴弾の直撃にも耐え凌ぐほどの強度を誇るという、過去の軟弱なサメ映画とは別次元の防御力を見せつけてくれるのだ。


 もっとも、冷静に考えると大抵の生物は爆風に巻き込まれれば死ぬのが当然なのだが、それはともかく今回はこのディノシャークをレビューしていこう。

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【ホラー映画】『魔獣星人ナイトビースト』レビュー

『魔獣星人ナイトビースト』

原題:NIGHT BEAST
監督:ドン・ドーラー
出演:ケヴィン・ロウ, カール・サンディス, エド・バトル, ナンシー・ヘンドリクソン, デボラ・ルース
備考:本作の音楽は当時新人だったJ・J・エイブラムスが担当している


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⒞1982 Amazing Films Prods. Dolby and the double-D symbol are registed trademarks of Laboratories.

 生涯に渡って“ゴミのような映画”あるいは“映画のようなゴミ”を何本も撮り続けてきた功績により、エド・ウッドと並んで世界に名を馳せた映画監督、ドン・ドーラー。

 未だ語り継がれるドン・ドーラーの偉業には、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で近年時の人と化した映画監督、J・J・エイブラムスが、「彼の仕事に誰も注目していないが、それは当然だと思う」と、少なくとも彼の仕事より愉快なコメントを残している。



 そのような“多分フィルムとトイレットペーパーの区別が付いていなかった男”、ドン・ドーラーが関わった作品の中では、Z級映画ファンからの評価も高い逸品が本作、『魔獣星人ナイトビースト』である。



 別に面白いわけではない。

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